「わろてんか」は「笑い」がテーマのドラマとなっています。
17pt;'>NHK連続ドラマ「わろてんか」では主人公てんの北村笑店のモデルは吉本興業です。
「笑い」って不思議ですよね。
動物ではゲラゲラ笑うのを見たことがないのですが、人間っていろんな場面でつい笑ってしまいます。
■ なぜ人間だけが笑うのでしょう?
人間だけが笑うというのは間違いのようです。
現代の科学では人間だけが笑うという説は否定されていて、大体のほ乳類が笑うとされています。
猿の仲間はほとんど、犬も笑うみたいです。
犬って笑うんでしょうか?
ほら、ワンちゃんのお腹を撫でると気持ちよさそうにするでしょ。
あれが、くすぐりの笑いです。
なるほど。
ということは言葉がわからなくても笑いというものは存在するわけですね。
「笑い」はコミュニケーションの手段としては原始的で、言語によるコミュニケーションの前段階にあるのです。
「笑い」の方が「言葉」の前に存在していたようです。
人間と動物の笑いは違ってます。
人間って動物と違っていろんな「笑い」を持っています。
いいかえると高度な「笑い」です。
ふくみ笑いがらあったり、にあにあ笑ったり実にいろんな笑いかたをします。
■ その高度な笑いについてですが、人間はどういう時に笑うのでしょう?
以前は、ギャップで笑うとされていました。たとえば政治家がコケるとします。
われわれは政治家みたいな人がコケると思っていないので、そのギャップで笑うという説が有力でした。
現在は「ギャップ説」は否定されています。
自分の間違いを笑うというのが現在の学説。
つまり政治家はコケるはずがないという、自分の思い込みが外れたことを笑うわけです。
自分のことを客観視、相対化していないと笑えないわけだから、確かに高度です。
■ 笑う人は頭がいい。
頭がよくないと自分のミステイクに気付かない。
バラエティ番組を見ているお子さんの知能は発達している、という調査結果もあるぐらいです。
どの地域でも、アニメや教育番組より全然いいらしい。
笑いは体にいいという話も聞きます。
■ 笑いは健康に良い
笑うと、眼窩の上にある前頭眼窩皮質が働いて、エンドルフィンや成長ホルモンを出します。
これが心臓にも血管にもいい。
糖尿病の治癒効果もある。
笑うことで、ストレスが吹き飛ぶ気もします。
エンドルフィンは体の痛みを和らげると同時に、心の痛みも軽くしますから。
昔から、笑うと血流が増えて免疫力が強化されるのはわかっていました。
■ 笑いの力はもっとすごい。
遺伝子の発現まで変わります。
DNA の情報から蛋白質が作られて、それが細胞となって体内で機能する過程が変わる。
笑いのほかに、遺伝子まで変える人間の行動形態ってあるのでしょうか?
ないですね、特別な訓練をすれば別ですが。
人間の笑いが高度に進化したのは、脳と体の健康のためという理由がひとつ。
恋愛のためと社会協調性を高めるためです。
笑顔で異性をひきつける、と。
ただし、女性は男性の作り笑いを見抜くけれど、男性は女性の笑顔にダマされる。
女性は結婚した後で失敗に気付いても、子どもが作れないタイミングになっちゃう。
だから鋭い。
■ 社会協調性を高めるためとは?
簡単です。
互いに笑えば絆が強まり、無駄な争いをしなくて済みます。
まとめると、笑う人は頭がいい。
笑いほど脳と体にいいものはない。
笑いは恋愛においても社会においてもコミュニケーションの大事なツール。
笑いの力ってすごいんです。
■ まとめ
NHK連続ドラマ「わろてんか」の風太のモデル林正之助は
「世の中で体の中の毒を消すことができるのは,薬と笑い。体に効く薬と違って,心に 効く笑いは副作用の危険もないから,ええことずくめや」
笑いに関する自らの経営哲学 を語っています。
そして,大衆に「笑い」を提供するに際して
「大衆と共に生き,大衆に奉仕するこ とをわれらの誇りとしわが社の使命とする」
という精神を芸人やタレントおよび従業員に繰り返し説 いています。
吉本興業の社会的役割は大きいのです。
ストレスの多い現代社会に於いては「笑い」だけが唯一の救いなのかも知れません。