何歳になっても、ふと自分の未熟さに気づきいたたまれなくなる日々。
自分は今まで何をしてきたんだろうかと考える。
そんな時に昔の故郷の考えたりもする。
未熟だった高校時代の青く苦い青春時代。
楽しかった思い出より、いやでいやで堪らない気持ちが強く地方都市から飛び出した自分。
未熟だった高校時代の青く苦い青春時代。
忘れ去ろうと都会で暮らした日々。
しかし、都会でも満たされない毎日の連続。
故郷でも都会でも変わらない自分に気づいた。
学生時代に読んだ本に高野悦子の「20歳の原点」が今だ忘れられない。
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」という一節から初まる
「人間は完全なる存在ではないのだ。不完全さをいつも背負っている。人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。人間は未熟なのである。個々の人間の持つ不完全さはいろいろあるにしても、人間がその不完全さを克服しようとする時点では、それぞれの人間は同じ価値をもつ。そこには生命の発露があるのだ。」
この言葉を噛み締めている。
ああ、完全なる人間にはなれないんだな。
やっぱり。
人間出来ることしか出来ないし、そこにあるものしか掴めない。
なんだかもやもやな気分が晴れた。
今日も頑張ろうか。
ひとり自分に呟いていた。