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『あさが来た』NHK連続ドラマはあさと言う女性が逞しく元気に激動の時代を活躍して生きて行く、朝に相応しい爽やかなドラマになっています。







しかし、当時の女性や時代を描こうとすれば妾の制度が避けて通れない。当時は妾制度があたりまえで、それは日本が一夫多妻制度であったと言う女性にとっては暗黒の時代を描かないわけにはいかい。


例えば、史実通りにドラマを進めるとすると、あさも妾の子供であるし、はつも妾の子供である。ふゆは新次郎の妾になり子供を4人生む。五代も妾を持っているなんてことになります。みんな妾と妾の子供を描いたドラマになってしまう。


NHKは朝のドラマに妾は相応しくない。女性の反発も受ける。だから「あさが来た」NHK連続ドラマは出来る限り妾の話は避けるドラマにしたのです。


『あさが来た』の大ファンで、明治時代を舞台にした漫画『大東亜論』で知られる小林よしのり氏は、「絶対に妾を描くべきだ」と主張しました。

 
「明治の時代には、お家を残すために妾がいることは当たり前だったわけで、単身で炭鉱に乗り込むなど過激な描写に挑んできた『あさが来た』には、そこから逃げてもらいたくない。正妻と妾の葛藤や、当時の道徳観を描いてこそ、本物のドラマになるはずです」

小林よしのり「あさが来た」妾を描くべき



漫画家の小林よしのり先生の話もありかも知れないですね。しかし、あまり重い話しばではドラマは楽しくない。「あさが来た」はNHKの現代風、明るく元気の出るドラマがやはりいいのではないかと思います。






明治の時代、妾制度に立ち向かった人がいました。初代文部大臣を務めた森有礼 ( もり ありのり ) です。彼は「妻妾論」で一夫一婦制や男女同権を説きました。


「妻妾論」


現代ではあたり前のことを述べています。当時では革新的で全く受け入れられていません。


さらに、森有礼は自分から率先垂範し日本で初めて妻常と「契約結婚式」を行いました。


結婚式でふたりは福沢諭吉を証人とし、3か条にわたる婚姻の約束事を定めた契約書を交わしたのです。


常はこの時薄いグレーのドレス姿で結婚式に臨んだといわれ、これが日本のウエディングドレス第1号といわれています。






森常




彼の努力もあってかだんだん日本も変わって行きます。


刑法では明治13年、戸籍法では明治19年に妾は姿を消すことになります。


明治31年には民法によってついに一夫一婦制が確立することとなります。


伝統的に側室を置いていた皇室でも一夫一婦主義をとるようになり、大正天皇以降は側室制度も廃止されました。


やっと、日本で一夫一婦制が当たり前となったのです。


日本が一夫一婦制になるには長い年数といろんな人の多くの力が必要だったのです。


「あさが来た」NHK連続ドラマを楽しみながら、ドラマとともに実際の歴史や文化のことを考えるとさらに面白くなります。