NHK連続ドラマ小説のヒロインあさは大同生命の創設者、広岡浅子がモデルである。
「登場人物は妾の子である」
広岡浅子は1849年の豪商、出水三井家(小石川三井家)の第6代当主三井高益の4女として生まれている。
母親は三井高益の妾で名前は不明。
衝撃的な事実であるが、あさのモデル広岡浅子、自身も妾の子であった。
また、姉のはつ(実名は春)も三井高益の別の妾の子であった。
豪商の三井高益には実に多くの妾がいた。
当時は富裕層である商人などの間で、妾を持つことは当然のことだった。
また、正妻の子供と妾の子供になんら差別はなかった。
「お姑さんのお嫁さんに対する考え方」
あさのお母さんよのも、お嫁さんの一番のおつとめは、だんなさんに好かれ子供をつくることだと思っている。
あさに子供が出来ないのなら、新次郎にめかけを持たせ、めかけに子供をもうけてもらおうと思っている。
よのは、あさが新次郎の子供が出来ないし、めかけも持たせてやれない、だから新次郎が可愛いそうだと言う。
この考えが明治のお姑さんの普通の考え方である。
「新次郎、モデルの信五郎も妾を持ち子供をもうける」
また、主人公・あさ(波瑠)のモデルである広岡浅子と夫・信五郎の間には娘しか生まれていない。
そこで浅子の実家から呼び寄せた女中小藤( ふゆのモデル )を信五郎は妾に して4人の子供をもうけている。
小藤 (ふゆ) が産んだ男の子が浅子らが創業した大同生命の社長となっている。
「個人ではなく家中心の社会」
妾制度は当時の日本が一夫多妻制であったことをしめしている。
当時の日本には個人と言う考えはなく家が中心である、家の存在が一番優先されたために妾制度は必要であると一般的に考えられていた。
「あさの活躍に期待」
あさは、現在のスーパービジネスウーマンのようにたくましく活躍している。
明治の嫁姑関係や男尊女卑の考えや、女性の蔑視と偏見と戦かわなければならず、現在と比較しても彼女の活躍への批判も多かったに違いない。
多くの困難を乗り越え、父の言いつけを守り、家のために必死に戦ってきたあさ。
最後は女性の地位の向上のために力を注ぐことに邁進する。
NHK連続ドラマ「あさのが来た」今後の展開に多いに期待したい。